お医者さんも患者も不幸では・・・

私、普段はYAHOO!知恵袋の健康系カテゴリを見ているのですが、法律相談カテゴリでこんな事例を見つけましたので紹介します。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1116403391

経緯

経緯を抜粋すると、

  • 業務中に追突交通事故にあった。
  • 左頚部~左上肢~左指尖部にかけての痛み・しびれがある
  • 病院でのMRI検査の結果、C4/5 5/6に椎間板の膨隆を認めるが、C5/6の膨隆はやや右よりのため事故との因果関係は不明と診断された。
  • 上記のMRI写真を借りて、その写真を別の病院で診てもらった所、C4/5 5/6の左側に椎間板にヘルニアを認める、と診断された。(本文中、右側と書かれていますが、補足欄で左側の誤記と訂正されています)
  • 最初の病院の医師の誤診を訴えて、医療費の返金と、医師の誤診を立証する為に掛かった費用等を請求したい。

という内容です。

感想

あまりにも不思議だと思いませんか?? 同じMRI写真を別の病院の二人の医師が見たら、ヘルニアの診断が左右逆になるのですよ!!。見る医師によって全く逆の判定がでる画像診断なんて意味があるのでしょうか?

また、これは推測ですが、この方は「膨隆」は認められていますが、「ヘルニア」という言葉は出てきません。つまり神経に触れるほど椎間板が飛び出していれば「ヘルニア」と言われるはずなので、この方の場合、あくまで神経には触れていないのではないでしょうか?それでも痛み、痺れがあるようです。

別の疑問

一方、実は私、最近仕事でコンピュータによる画像解析技術を扱っているのですが、現代の画像解析技術を使えば、即時に椎間板がどの程度隆起しているのか?神経に触れているのか?圧迫しているのか?数値で判定ができるはずです。しかし、何故、この部分は100%人の目による判断なのですかね?

もちろん、コンピュータが全て正しいとは限りませんから、せめてコンピュータで数値化して、最後に医師の方に確定診断してもらうというステップで、より精度の高い診断ができると思います。

ただ、それを実行した段階で、数値と症状の違いのギャップが、かなり明らかになってしまいそうな気もしますけどね…(汗)

結論

ん~やっぱり、「神経圧迫が痛みを起こす」と理論は、私はどうも納得が行きません。


更新日/Modifed :2010-07-23 (金)
作成日/Posted :2010-07-23 (金)